ファンコットの聖地ゴールデンクラウンに行ってみた!

ファンコットの聖地ゴールデンクラウンに行ってみた

お仕事関係でインドネシアのジャカルタに来まして、せっかくなのでファンコットを聴きたい!というミーハーな根性で、現地に住んでいる日本人DJであり、インドネシア大学で語学を学んでいるHさんに連れて行ってもらう事に。

ゴールデンクラウン 移動編

「ゴールデンクラウンがある地区は、ゲットーで危ない所なので、財布を盗まれてもいいようにしておいてください」とまず一発注意を頂きました。ハウスにおけるシカゴやテクノにおけるデトロイトしかり、やはりクラブ音楽が生まれる場所はゲットーなのか!と少し興奮した事は秘密です。

行く方法は、深夜にゲットーを歩くなんて事はしたくないので、タクシーで行くことになりました。運転手さんはゴールデンクラウンの場所を知らなかったようなので、コタ地区まで載せてもらい、現地で歩いている人に聞きながらタクシーで少しづつ移動。

ちなみに自分が宿泊しているホテルの近くはSenayanという場所で、外国人買い物にくる伊勢丹などが入ったショッピングモールの近くのためか、かなり小奇麗な地区でした。が、ゴールデンクラウンのあるコタ地区に近づくと、徐々に街の雰囲気も暗くなり、ビルもなくなり、道端で座っている人々が増加傾向で、何かのプッシャーだったりするのではと、怖くなります。

探すこと10分程度、ありました!でかいイオンの駐車場みたいなビルです。まじでイオンの駐車場みたいな所です。駐車場をグルグルと螺旋状にタクシーで登っていって、6Fだったかの駐車場を降りるとすぐすぐそこはロイヤルクラウンの入り口です。

Hさん曰く「帰りのタクシーがメーターを切らない偽ブルーバードしか使えない」とのことで「行きはよいよい 帰りはこわい」とはコレかと妙な気分に。確かに店の前には安心と信頼のブルーバードグループらしきタクシーが数台止まっていますが、普通のブルーバードに貼ってあるシールが貼ってなかったり、青色の塗装が滲んでいたりして、怪しい雰囲気がプンプンです。来るだけで偽装タクシー乗車確定のクラブなんて日本には存在しないと思うので、これだけでもお腹いっぱいになりそうでした。

Hさんは「連れてきてもらったタクシーに待っててもらいましょう」との提案してくださって、当然怖い思いは出来るだけしたくないので即賛成。もちろん正規タクシーの運ちゃんにとっても、ゲットーのクラブ(イオン風)の前で待つなんてのは嫌な事だと思うので、50000ルピア(おおよそ500円程度)掴ませて待ってもらうことに。初乗りが大体7000ルピアなので、結構な大判振る舞いだと思います。しっかりとタクシーが駐車場に止まる所を見届けてから入り口へ。

ゴールデンクラウン 入場編

周辺のゲットーの感じとは打って変わって 内装や入り口は凄くお金をかけているようで、階段や壁一面にLEDのディスプレイが配置されており、びかびかしております。雰囲気的には思い出したのは、昔六本木にあったベルファーレ。一度クローズする時に遊びに行って、ゴージャスな内装や、DJがレコードを一枚掛ける度にレッドブルを飲み干したりして、普段行ってるクラブと雰囲気と違うリア充感に恐れおののいた覚えがあります。

この日は特別なイベントも無かったようなので入場料は無料でした。店内を少しあるきメインフロアにはいると
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箱がでかい!!!VJのLEDディスプレがどーん!!!DJの存在感は、割りとおまけみたいなサイズ感です。映像はサイケデリックな物が音とあまり連動せずに流れ続けています。日本で見たことあるようなディスコやクラブとは雰囲気がまるで違います。フロアーという感じのスペースも無く、机に座って鑑賞するという感じでした。でも何故か机にもたれ掛かっていたり、振り切れている客も何人か居て、なるほどそういうクラブという感じです。ちなみにDJの隣に立ってるお姉ちゃんが、客を煽ったり一切せず、肩だけ揺らして何もしてないのが笑えました。

Hさんによるとインドネシアの方はクラブ・ミュージックで踊るという概念が日本よりも希薄なようで、聞きながら首や肩でリズムを取っている人が大半でした。平日だったためか、お客さんもまばらでした。

動画もどうぞ!ファンコットに関しては、コバルト爆弾αΩのΚにオススメされてMixを聴いた時に「ちょっとBPM早くて曲混ぜられないな!」とか思ってしまった程度のクソ初心者なので申し訳ないくらいなのですが、「現場で聴け!」と政所さんも仰っている事は正しいと思いました。クソデカイ箱・音・LEDの現場で聴くとバッチリカッコよかったです。

セカンドフロアもあるようなので探してみることに。行く途中彷徨って階段を登り2Fに上がってみると、売春婦?・ホステス?のお姉さまがたが10人ほど待機しており、一斉に取り囲まれそうになったので、速攻で階段をかけ降りました。通路には、カラオケ部屋といわれる個室が複数あったり、ここは何をする所なんでしょうか!!

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セカンドフロアは、ガチガチのテクノが掛かっていました。そんな中お立ち台があって、4名のお姉さんがとにかくやる気のなさそうなポールダンスを踊っています。雰囲気がヤバくてビビってしまい結局撮影できたのは、この二枚でした。

当日は客も少なく日本人は目立つこと、警備員に目を付けられたり、かなりピリピリした雰囲気が漂っていたため、Hさんの助言もあって滞在時間は30分も無いくらいでしたが退場しました。短い時間でしたが、本場のファンコットを体験する事ができたのは一生に残る思い出です。

ゴールデンクラウン 帰宅編

ゴールデンクラウンを出て、止めておいたタクシーに乗って帰ろうとした所、なんと!止めて置いたタクシー居なくなってました。この時は本気で落胆しました。僕らに残された手段は「日本人二人で歩き、深夜のゲットーを抜ける」か「偽ブルーバードに乗ってゲットーを抜ける」のどちらかです。

Hさんいわく日本人二人が深夜のゲットーを歩きまわる危険性を考えたら後者を選択した方が良いとの事だったので、どきどきしつつ「偽ブルーバード」に乗車。一応事前にHさんに聞いていた情報だと偽ブルーバードでもお金があれば、ちゃんと移動できるとの事でしたが・・・・やはりタクシーはメーターを切らずにスタート。どこまで連れて行って幾ら請求するつもりなのかメーターを切らないタクシーの恐ろしさといったら無いですね。途中のメイン通りに出たタイミングでHさんがインドネシア語で交渉し、なんとか10万ルピアで降りることができました。お金さえあれば問題になることは少ないそうなのですが、今回はインドネシア語ができるHさんに同行してもらったので、乗りきれた感があります。その後は普通のブルーバードを捕まえて宿泊してるホテルまで移動し事なきを得ました。

ゴールデンクラウン体験記は以上でしが、こちらの体験記が皆様がゴールデンクラウンに行く際にお役に立てれば幸いです。お気をつけて!

余談

Hさん実は「あきねっと行きたかった!」というくらいインドネシア在住ながら日本のアキバ系クラブ音楽に傾倒している方で話が合いまして、朝がくるまで終わることなくDENPA!!!・Maltine Records・MOGRA 周辺の音楽について語り合いました。Hさんの論点で特に面白かったのは、近年の日本のネットレーベル・アキバ系・アキシブ系クラブ音楽はドラッグ無しに楽しくなれる独自進化をしているのが凄いとの事でした。確かに日本のクラブでドラッグやらを見た事はほぼ無いので、海外からしたら特異な状況なのかもしれません。

そんなこんなのゴールデンクラウン体験記でしたが、個人的には高校生の時に親に内緒で新宿のリキッドルームやWIREに行って、テクノを爆音で聴いた時のドキドキワクワク感を思い出しました。

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